「ママー!見て見て!」 「あら岬。上手く書けたわね!お絵かき大好きなの?」 「うん!大好き!!」 今もはっきりと覚えている、母さんとの思い出。 俺の母さんは、美人で、優しくて…自慢の母さんだった。 母さんの作った飯は全部食うし 母さんに褒めてもらう為に、いい子でいたんだ。 大好きだった。 そんな母さんが大好きだった。 …だけど、まさか この幸せな時間を失うなんて 思ってもみなかった。 .