…愛された事?

そんなのねぇ。



俺はいつだって、一人ぼっちだった。


いくら「王子様」と言われても、それは、猫を被ってる偽りの自分に過ぎない。




いつからだろうか。

俺が感情を封印したのは。



…笑って、

…泣いて、

…怒って、

…悲しんで。




こんなごく普通の感情表現さえ、俺には出来なくなった。


常にイライラして、人を寄せ付けない人間になってしまった。




それは…

俺 の 宿 命 。




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