「実はね、お父さんが撮った写真が大きな賞を取ったの」
「えっ…!?」
あたしは咄嗟に父の方を見る。
首からカメラを下げている父は、誰が見てもただのおっさん。
そんな父が…大好きなカメラで夢を掴むなんて、考えても見なかった。
「世界的に見ても大きな賞で、これからお父さんは忙しくなる。
当分はまた世界を飛び回らないといけないの。
お母さんも今まで通り、お父さんに着いて行かなければならない。
…それは分かるよね、琴弥」
「うん………」
「そんな時なの。
岬君のお父さんと知り合ったのは…」
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