それにしても… 「ちょ…何それ!岬サマが?というか、岬サマに彼女いたの?あたし聞いてないし!」 …驚きすぎでしょ、茜さん。 あたしは目の前に置かれた、ホットココアを飲む。 「あたし…茜に岬サマの彼女の話してなかったっけ?」 「してない!言ってない!聞いてないーっ!」 バタバタ暴れ出す茜。 あたしは唇を尖らせる。 「ご…ごめん」 「いいから!早く岬サマの彼女について話して!」 暴走した茜は、さすがのあたしでも止められない。 あたしはため息をひとつつくと、茜の目をしっかりと見た。 .