絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




しかも、岬サマの隣を歩く女の人にも見覚えがあった。



あの人は…

前にマタニティショップで見かけた、女の人。


岬サマの…彼女だった。




少し照れたように笑う岬サマ。


岬サマの横をくっついて歩いている彼女。



…あたしには入る事の出来ない、二人だけの世界だった。




いつから岬サマはあんな表情をするようになったの?


聞きたくても聞けない事ばかりが、あたしの脳裏に浮かび上がってくる。



いつしか、あたしの目からは涙が零れ落ちていた。


どれだけ拭っても…また涙は溢れてくる。


あれ程、泣かないって決めたのに…。



やっぱりあたしは弱いままだった。




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