絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




身体中を巡る血液が騒ぎ出す。


心臓が煩くなっていくのも分かる。


あたしの足は無意識に、その人を追いかけていた。



…ダイ君の事はすっかり頭の中から消え去っていた。


それくらい、あたしの中でのショックが大きかったという事。




見失わないように…

見失わないように…


あたしは必死に追いかける。



すれ違うカップルや家族連れの視線なんて気にならなかった。




「ママ、あのお姉さんどうしたのかな?」




不思議に思う子供にも反応しなかった。


それくらい、必死になって追いかける。



あたしが見たのは…

女の人と歩いている、岬サマだった。




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