予想通り、今日も店内は大忙し。


ダイ君と色々お話したいなと思っていたんだけど、そんな余裕もなく、あたしは一生懸命働いていた。


それでも、あたしは忙しい方が好き。

時間が早く経つからね。






「お先に失礼します」



「百瀬さん、お疲れ!」




同じホールの先輩に見送られ、あたしは事務所へと向かう。


事務所のドアを開けると、そこには同じく上がったばっかりのダイ君がいた。




「お疲れ、ダイ君!」



「琴弥ちゃんやないか!お疲れ様やなぁ!」




ダイ君は事務所のソファーに座って、コーヒーを飲んでいる。


あたしはダイ君の向かい側のソファーに座った。




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