冬休みが始まった。



学校が休みな為、笹山さんは必要時以外このマンションを訪れなくなった。



そして、あのクリスマスパーティーから、あたしは岬サマとほとんど顔を合わせていない。


あたしもバイトが毎日のようにあるし、岬サマもどこかへ出掛けているらしく、ここ数日で顔を合わせたのは数えるくらいしかない。



朝食も、昼食も、夕食も。

あたし達の生活は、まるでお互いを避けあっているかのように、すれ違っていた。



そしてあたしは今日もバイトだ。




「これでよし!」




あたしは大低、シフトは昼から夜にかけて入っている。


岬サマの分の夕食にラップをかけると、あたしはカバンを持ってマンションを出て行った。




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