「ここ最近、ずっと顔に書いてあったんだよ。

おまけに、お前ずっと落ちてたしな」



「…岬サマ、ひょっとしてエスパー?」



「ちげーよ。お前が分かりやすいだけだっつーの」




岬サマは、自分の髪の毛をくしゃくしゃにしながら天井を見つめる。


あたしも、岬サマにつられて天井を見つめた。




…嬉しかったよ。


岬サマがあたしの気持ちを分かっていてくれた事。




「メリークリスマス、岬サマ」



「ん…」



「ちょっと!岬サマも言ってよ!」



「分かったよ…!

メリークリスマス、琴弥…」




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