「どういう事だよ笹山。
突然放課後に知らねーヤツに連れ去られたかと思えば、親父の契約してるマンションに連れて来られるわ、見覚えのないヤツはいるわ…。
ちゃんと説明しろ!」
岬サマの怒鳴り声がリビング中に響き渡る。
どうやら、あの運転手は笹山さんというらしい。
そしてここは、岬サマのお父様名義のマンション。
あたしは、岬サマと笹山さんとの間を取り巻く、気まずい雰囲気を眺めているしかなかった。
「仕方ないんです、岬様。
これは旦那様からのご命令なのですから」
「親父からの命令…?」
笹山さんの言葉を聞いた岬サマは顔をしかめた。
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