ついに茜まで我慢出来なくなったらしく、側に置いてあるチキンを食べだした。 …この二人、本当に面白い。 「笹山さんも食べないんですか?」 「いえ。私は岬様をお待ちします。 …琴弥様もなのでしょう?」 …やっぱり、笹山さんには勝てないや。 コクン、と静かに頷いた瞬間、密かに玄関のドアが開いたような音がした。 あたし達四人は、一斉に視線を交じり合わせる。 「なんや、王子様の到着かいな」 「…よかったね、琴弥」 二人があたしを見て微笑み合う中、ダイニングの扉がゆっくりと開いていった。 .