結局、全ての料理を作り終えても、岬サマがマンションに戻ってくる事はなかった。 そうだよね。 岬サマには帰る場所があるんだもん。 …そっちを優先しないとね。 「岬様、どこをうろついているのでしょうか…」 「笹山さん、あんなヤツなんてほっときましょうや。 俺は早く、琴弥ちゃんの手料理が食べたいんスよ!」 「ダイ君、ゴーウィングマイウェイすぎるでしょ…」 はぁ…と呆れる茜の横で、ダイ君はまだかと手を擦り合わせている。 そんな中、あたしは別の感情とも戦っていた。 .