「笹山さん!

ひとつ提案があるんですけど!」



「…琴弥様?」




岬サマと仲直りしてから数日。


いつものように、みんなで夕食を食べていた時の事だった。



あたしはテーブルをダンッと叩いて立ち上がると、岬サマと笹山さんを交互に見る。




「…お前どうしたんだよ。頭でもぶつけたんじゃねーの?」



「ぶつけてないからご安心を!」




あたしはダルそうに見てくる岬サマを一喝すると、目を輝かせながら口を開いた。




「来週の木曜日、何があるか覚えてますか?」



「来週の木曜日と言ったら、二十四日ですか…」



「そう、クリスマスイブですよ!」




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