「やっぱり、岬サマって素敵だよね!!」



「琴弥は本当に岬サマのこと大好きなんだね」




茜はあたしの顔をジロジロ見ながら言った。

でも、あたしはそんなこと気にしない。





この学校の王子様・速川 岬。


一年生にしながら、学校中の女子を虜にしている存在。





スラっと伸びる背に、

程よく付いた筋肉、

綺麗な栗色の髪の毛に、

イケメンと呼ばれるにふさわしい顔立ち、



おまけに、実家は超がつくほどのお金持ちなんだとか。






「こんなに完璧な人、絶対に世界中探してもいないよね!!」



「はいはい、そうですね」





ちなみに、あたしも彼の虜になっているひとりなんだけど。




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