丁寧にドアを閉めたダイ君は、真剣な表情であたしを見つめる。
その瞳はとても綺麗で、あたしは思わず顔を背けてしまった。
「昨日の言葉…本気なんや」
予想通りの言葉。
あたしはただ「うん…」と頷く事しか出来ない。
でも…あたしは岬サマが好きなの。
この事は、きちんと伝えないと。
「…あのね、ダイ―――」
「でも琴弥ちゃんは、あの岬ってヤツが好きなんやろ?」
…え?
驚いたあたしは、背けていたはずの自分の顔を急いでダイ君の方に持っていく。
そこには、ニコニコ笑顔で「俺に隠せる事なんてないんや」とでも言わんばかりに、得意気な表情を浮かべているダイ君がいた。
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