岬サマは、あたしが直視出来ない程の睨みを効かせると、無言でマンションへと帰って行った。
誰もいない暗闇の中で、あたしはズルズルとその場に座り込む。
…またあたしの悪い癖が出ちゃったよ。
本当は岬サマに、あたしの恋を邪魔なんかして欲しくない。
というか、あたしが好きなのは岬サマなのに。
あたしはまた素直になれなくて、くだらない意地を張ってしまった。
その行動により、岬サマを怒らせて…
―――「昨日の言葉は全部嘘だから」
あたしはぼんやりと岬サマが指していた、昨日の言葉を思い出し始めた。
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