「お疲れ様です」
学校が終わったあたしは、寄り道ひとつせずにファミレスに辿り着いた。
制服のエプロンを着ながら、今日の岬サマの事を思い出す。
…あれから、岬サマは空き教室を出て授業に向かった。
笑ってはいたけど、やっぱりどこか寂しそうで。
「あたしじゃ頼りにならないのかなぁ…」
「なるなる!」
「へっ………?」
あたしはエプロンを着る手を止めた。
そして、ゆっくりと後ろを見る。
そこには、ニッコリと笑顔を浮かべた沙貴さんがいた。
沙貴さんは、まじまじとあたしの顔を見てくる。
「風邪治ったみたいだね。顔色いいもん」
「頑張って治しました」
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