それと同時に、聞いた事のない声が教室内に響く。




「みんなおはようさん!今日もよろしくなぁ!」




あまりの声の大きさに、あたしは驚いてドアを見る。



そこには、予想通りあたしの知らない男の子がいた。



ゆるいウェーブがかかった、柔らかそうな栗色の髪の毛。

…髪の色は岬サマにそっくりだったり。


クラス中の人に陽気な関西弁を振り撒くその人は、なんだか太陽みたいだった。




「あれ…誰?」




あたしが不審そうに茜に尋ねると、思いもよらない返事が返ってきた。




「それがさっき言った重大なお知らせだって。

昨日、このクラスに編入生が来たのよ」



「…編入生?」




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