「ま、そういう事だよ。

ほら、星見ようぜ」



「…うんっ!」




あたしの返事を聞いた岬サマは、そっと身体をあたしの方に寄せてきた。


なんだか本物のカップルみたいでいいな。




「あっ!見て見て!

流れ星だよ流れ星っ!」



「はっ?どこだよ!」






ねぇ、神様。

ひとつだけお願いがあります。


どうか、どうか岬サマの苦しみを和らげてあげてください。


そして…岬サマに笑顔を与えてあげてください。




「あたし流れ星に願い事した!」



「なんてお願いしたんだよ?」



「ヒミツーっ!」




―あたしの大好きな人が

幸せになりますように―




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