「あれ、お前ずっと気になってるだろ」



「へ?」



「だから、その言い合いしてた内容の事だって。

…気になってんだろ?」




どんどん追求してくる岬サマに、あたしは堪忍する事にした。

…この人どれだけ勘がいいの?




「まあ、そうだけど…」



「やっぱりな。

お前の表情、ずっと何かを考えてる感じだったからな」




岬サマは星がたくさん輝いている空を見ながら話し始めた。




「あのな…俺の過去、あんまり明るい話じゃねぇんだよ。

今も、俺自身の過去と戦ってる最中だしな。

…だから琴弥、お前に言っておきてー事がある」




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