岬サマに手を握られたまま、あたしは屋上に到着した。 辺りは真っ暗で思わず震えてしまう。 「お前大丈夫かよ」 「何が?」 「…震えてんじゃねーか」 少しだけ眉をひそめた岬サマは、そっとあたしの肩を掴んで、自分の方に引き寄せた。 予想外の展開に、あたしの体温は急上昇していく。 「なっ…!?岬サマっ!」 「なんだよ、耳元でうるせー声出すなって!」 こっち向くな、とでも言いたいのか、あたしから顔を背ける岬サマ。 だけど、あたし見ちゃった。 …岬サマの顔が少しだけ赤く染まっている所を。 .