絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




店内を出ると、外は雨模様だった。


天気予報では一言も雨が降るとは言っていなかったから、傘なんてモノは持っていない。




「しょうがないや。ダッシュで帰ろう…」




ここからマンションまでは走っても十分は軽くかかる。


あたしは暗闇の中、ずぶ濡れ覚悟で雨の中に飛び出そうとした。




「待てよ」



「へ…?」




激しく降り注ぐ雨の中、どこからか声が聞こえてくる。


それは、あたしが一番聞きたいと思っていた人の声で。



雨があたしの身体を打ち付ける中、あたしはそっと振り返った。




「ほら、やるよ」



「岬サマ…?」




次の瞬間、あたしの足元に閉じたままの傘が転がってきた。




.