約三時間の勤務を終えたあたしは、控え室で帰る準備をしていた。
それこそ急いで。
「…あたしバカだったぁっ!
岬サマと笹山さんの晩ご飯用意するの忘れてたし!」
という事は、また笹山さんに迷惑かけてるって事だよね?
今度からはきちんと準備して学校に向かおう…。
あたしが溜め息をついていると、真後ろから耳が裂けるような大声が聞こえてきた。
「お疲れ、百瀬チャン!」
「きゃっ…て、沙貴さん!
びっくりしたじゃないですか!」
あたしを驚かせてきたのは、誰でもない沙貴さんで。
そんな沙貴さんは、イタズラっ子のように舌を出して笑っていた。
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