「じゃ行ってきます!」
「はい、お気をつけて」
「じゃーな」
公園に着いたリムジンが、いつも通りにあたしを降ろす。
笹山さんはもちろん、今日は何故か岬サマまでがあたしに挨拶してくれた。
…なんか、珍しい。
あたしが学校に向かおうと足を進めようとすると、ある事を言っていない事に気が付いた。
「あっ…笹山さん!!
今日バイトなんで迎えいらないです」
「了解しました」
笹山さんの返事を聞くと、もう一度学校に向かうために進みだした。
あたしのすぐ側を、岬サマが乗っているリムジンが通り過ぎていく。
それだけの事なのに…やっぱり距離を感じてしまうあたしがいた。
.

