絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




そのまま寝てしまったあたしは、夢を見た。

とても嬉しくて、幸せな夢。



岬サマがあたしの手を握ってくれて、微笑んでくれて、優しくしてくれた。


「琴弥」とあたしの名前も呼んでくれて、今の不安を掻き消すかのように抱きしめてくれた。




…でも、それは夢。

現実なんかではない。



あたしが目を覚ました時にはもう既に朝だった。


当然の如く、隣に岬サマがいるはずがない。



その事を実感すると、身体が鉛のように重くなる。

あたしは溜め息をつきながら、学校に行く為に制服を準備し出した。




夢は自分の願望を表すって、誰かから聞いた事がある。



今見ていた夢は、まさにその通りだ。


…あたしの、願望。




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