トントン

突然肩をたたかれた

とっさに振り向くと

つばのある帽子をかぶった男の子が立っていた


「はい、これ。」
 
何か四角い物を手渡された


「そこに落ちてた。 あんたのでしょ。このケータイ。」

やっと状況がつかめた

すると

その男の子は 

「じゃっ、またね。」

と手を振って去って行った


つられて手を振ったあたしは、はっと我にかえった。

すると 隣には美妃がちょこんと座っていた


「あっ、帰ってきた?」

「うん、チョー混んでて大変だったぁ。」

「そっかぁ。じゃっ帰ろっか」

「うん。」