今にして思えば、君と出会ったのは桜が満開の4月だった。 あの日の旋律を俺は一生忘れることは出来ないだろう。 美しくて繊細、そして儚げな君の、細くて白い指が奏でる旋律。 それは俺と君を初めて結びつけてくれた忘れもしない、白き旋律。 ―出会い・君と春―