孤高の狼に捧ぐ恋唄



「そして、妹は変わり果てた姿で帰って来た。

俺のせいなんだ、何もかも。

俺があの時、もっとしっかりしていたら……

せめて、妹を追いかけていたら……」



月は拳をきつく握り締め、顔を伏せた。