それでも。 この想いは止められないから。 頭の中に蘇る月の仕草、表情、声、全てに私の気持ちは向いているから。 「私……月が好き……」 小さく呟いた私の声は部屋へ広がり、自分の耳へと返ってくる。 キレイな記憶だけじゃなくなっても、後悔したくない。