「ご……めんなさ……」



言葉をやっと紡いだ。



月はくるりと私に背を向け、会計へ向かう。



会計に伝票が置かれたのを見て、

私は慌てて財布からお金を取り出し、

トレイに置いて、店を飛び出した。



雨はもう止んでいた。