廊下を巡回していた看護師に、亜龍の容態と部屋をきいた。 軽い脳震盪を起こしただけで、今は意識も戻り、呼ばれた警察に事情聴取を受けていると教えてもらった。 マスターは色々あったことで疲労がたまったらしく、待合室の長椅子で横になっているとも言った。 礼を言い、亜龍の病室へ向かう。 廊下を歩くとすぐにわかった。 制服に身を包んだ警察官が見えたからだ。