月の鼓動が、私の体と心に響いてくる。 二人きりの時間。 二人きりの空間。 互いの体温を感じ、 互いの呼吸を感じ、 互いの心を感じていた。 このゆっくりとした時間は、 永遠でもあり、 刹那でもあった。 その心地よい静寂を紐解いたのは、月だった。