「マスター……有難うございます」 しんみりとお礼を言った私に、マスターは明るく返事を返してくれた。 「ん?あはは、気にしないで。 さて、そろそろ月が帰ってくるかな」 マスターがそう言った途端、 カランカラン、と音がして、月が買い物袋をぶら下げて帰ってきた。 マスターと私はあまりのタイミングの良さに、思わず顔を見合わせて吹き出してしまう。 「……?なんだ??」