その最後の言葉が胸にトスンと響いた。 寄り添って過ごしてきた時間は、二人にとってきっと大事な宝物で。 興味本位できいた自分を恥じるとともに、気持ちを吐露してくれたマスターを改めて尊敬した。 人は他人に弱さを見せたくないから。 年齢を重ねるほど、それは顕著になっていくから。 だから、マスターのように等身大の自分をさらけ出せる人は、本当に凄いと思った。