『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』


カッターを操る陸渡の顔は真剣で、

多分私の方を見たりはしないんだろうと

確信して、聞いてみた。


「ねぇ、

なんで私が立ち読みするなんて

知ってるわけ?」


「なんでって、

俺は一年のときからここでバイトしてる。

学校に通う前の朝の3時間だけな」


陸渡は顔色一つ変えずに、

雑誌を包んでいたビニールヒモを切り取ると、

棚に並べ始めた。



陸渡が一年ってことは・・・。

私は、中学二年ってこと?

その頃なんて、バリバリに部活やってた頃じゃん。

もちろんランニングだって。