…………………………… 『お見合い』の相手、佐倉田恭介様について、いい人だったよ、と夢叶様はサラッと言ってみせた。 自分もそのように聞いていた。 佐倉田家のご子息は若いのに人間が出来たしっかりした青年だと。 胸につかえている気持ち。 そして夢叶様の側にいられる幸せ。 でもそれは『執事』として。 飽きる程側にいるのに、通い合うことなどない想い。 執事としてただ夢叶様の幸せを願ったいたはずなのに。 「執事失格、かな。」 自分に言い聞かせるように、呟く。