ライアープリンセス~偽りのお姫様~



「手伝いに来てくれたら助かるんだけど。」

「え、いいんですか?」

その一言が嬉しかった。

もしかしたら、私を必要としてくれる人がいるかも。

恭介さんも笑顔で微笑む。

「もちろん!これでまた夢叶さんと会う口実が出来た!」

そう言うと、顔を赤くしてうつむく。

私も今日初めて心から笑うことが出来た。

「お待たせしました。」

おばさんが大きなお盆を持ち、ふすまを開けた。

懐かしい匂い。

お魚の煮付けの匂い。

「毎日、和食以外が多くてね。無性にご飯が食べたくなったらここに来るんだ。」

目の前に並べられた白いご飯、カレイの煮付け、お味噌汁、お漬物。

懐かしく、嬉しい。

私も久し振り、かも。

味も保障するよ、と笑う。