「おはようございます。」
いつものように部屋へ行くと、身仕度を整えられてる。
「おはようございます。」
夢叶様が笑うとふんわりと優しい香りがするようだ。
「お食事に致しましょう。」
その言葉でメイドやコックがいそいそと部屋に入る。
「おはようございます皆さん。いつも申し訳ありません。」
夢叶様の口から出る感謝の言葉に、そこにいた誰もが笑顔になる。
お部屋での食事を提案したのは私だった。
広い部屋で一人淋しく食事をする夢叶様は、悲しそうに見えたからだ。
20人は食事が出来るテーブルに一人で座るのはかえって思い出してしまうだろう、と私は感じた。
以前は大人数でワイワイと食事をしていたであろう。
口には出さない夢叶様は、私の提案を喜んで受け入れて下さった。
それにこの部屋だったら、常に私が一緒にいられる。

