お見合い写真を手に取ることなく、ベッドに横になる。
隣りの部屋にいるであろう健斗さんにメールをする為に携帯電話を手にした。
さっきのことを思い出す。
断ってもいいみたいだけど、伯父様の立場とかあるんだろうな。
私には解らないけど、大きな会社なんかの偉い人は色々大変なんだろう。
意味もなく大きなテレビ画面から光が注ぐ。
音は消して、見てはいないテレビは終りことなく光を放つ。
一人、寂しいこの部屋で私の気持ちを少しだけ紛らわす。
学園では、小さなテレビをみんなで奪うように見ていたのに。
みんな元気かな?
今頃、何してるかな?
眠る前に思うのは、学園のみんなの顔。
…きっと笑っているはず。
私がいなくても、みんな笑顔でいるはず。

