ライアープリンセス~偽りのお姫様~



「…そうですね…。」

いつものように、私にハーブティーを入れてくれる。

毎日違う香りと色。

「落ち着いて、よく眠ることが出来ますよ。」

と、私を気遣ってくれている。

不思議とハーブティーは、私を落ち着かせる。

「気が進まないのなら、お断りになっても構わないと思います。泰明様も決して無理にとはおっしゃらないですよ。」

何だかその言い方は、冷たかった。

健斗さんらしくない言い方。

「そう…だね。」

湯気をたてたカップから、甘い香りがする。

初めて距離を感じた。

…どうでもいいのかな。

私のお見合い話しなんて…。