ライアープリンセス~偽りのお姫様~



「今日は外に出てみようか。」

旦那様はそう言われた。

夢叶様がいらしてからの旦那様は、顔色も良く食欲もあるという。

でも夢叶様は、闘っておられた。

ご自分が偽者だということに。

「そうですねお祖父さま。今日はお天気もいいですよ。」

優しい笑顔で車椅子を押す。

夢叶様には知らせてはいないが、旦那様は『余命』を宣告されていた。