ライアープリンセス~偽りのお姫様~



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夢叶様はわざわざ私の為にイスを横に運んで下さった。

その心遣いに思わず頬が緩む。

優しく、頭もよく切れる。

先程、泰明様が初対面を装ったが、夢叶様はその場の空気を読み同じように自然に、初対面のように振る舞った。

「私、メールがしてみたいんだ!」

その表情は子供のように無邪気だ。

「…って、相手がいない…。」

効果音を付けるならがっくりと頭を下げる。

笑いを堪えながら、私は言う。

「では私のアドレスに送ってみましょうか。こちらのボタンを押すと……。」

近い距離で見る夢叶様の肌は白く美しかった。

引き立てる為の宝石など必要ない。

夢叶様自信が光り輝く宝石なのだから。