ライアープリンセス~偽りのお姫様~



「まずは、夢叶に謝らないといけないね。」

静かにお祖父さまは話し始めた。

「お前を探し出すのに時間がかかってしまって、申し訳なかった。」

一言一言、言葉を選んでいるようだった。

「随分と辛い思いをしてきただろう。」

「………。」

「私も若かったんだろう。お前の父親が、私が決めた相手との結婚を断り、他の女性と結婚したいと言い出してね。」

…そうなんだ。

「ある日突然いなくなってしまったんだ。」

懐かしむように、お祖父さまは目を細めた。

「自分に反発した者を何十年も捜さずに、後悔したよ。」

「………。」

「私の妻が、亡くなって一年が経つのだけれど、とても会いたがっていて、探し始めたがもう君の両親は亡くなってしまっていたんだね。」

その目にうっすらと涙が見えた。