私が暮らしているこの『楠木(くすのき)学園』は、いわゆる孤児院と呼ばれる場所。 学園長の楠木さんとその奥さんが切り盛りしていた。 私を含めて16人の子供達が、貧しいながらも寄り添って暮らしている。 私、神崎夢叶(かみさきゆめの)。 ここでは一人、19歳。 ほとんどの子は高校を卒業するとともに、この学園から旅立つ。 でも、私はそのまま残ることにした。