泰明様は黙々と話しを続けた。 「実は私には兄がいてね、もう20年も前になるがその兄が突然姿を消したんだよ。」 穏やかな口調が部屋に響く。 「ずっと捜してはいたのだか、最近になって亡くなったことが分ってね。」 「……。」 「でも子供が存在していることも分かったんだよ。」 微動だにせずに夢叶様はいた。 「私も妻はいるが子供が出来ない体質でね、兄の子供がこの御園グループの唯一の後継者なんだ。しかし…。」 泰明様は息を落とし、コーヒーを口に運ぶ。