ライアープリンセス~偽りのお姫様~



「美しいお嬢さんだ。」

泰明様は満足そうに頷く。

お二人は、向かい合いイスに座る。

私(わたくし)は、飲み物を用意した。

「今回は私どもの勝手な申し出を、快く受けて頂き感謝しているよ。」

物腰の柔らかい、優しい口調。

泰明様の前にコーヒーを出す。

「あなたに話さなくてはいけないことがあってね。」

「はい。」

覚悟を決めたように、夢叶様は泰明様を見つめた。

凜とした美しさ。

紅茶を出す手が震えそうになってしまった。

「実は、あなたは私の姪だった、ということにして頂きたい。」

夢叶様の背後に立った。

今、どんな顔をされているだろう。