ライアープリンセス~偽りのお姫様~



この人とだったら大丈夫。

悲しいことがあっても一緒に前に進める。

「ねぇ、私達のこと反対されたらどうしよう…。」

「そうですね…。」

ハンドルを握りながら健斗さんは視線を落とす。

「駆け落ち…しますか?」

う~ん、それもいいかも。

両親のように。

お父さんはお母さんのために、御園の名前と後継者の立場を捨てた。

そう、愛していたから。

きっと私も健斗さんのために、同じように家を出ることが出来るだろう。

だって彼が側にいてくれるだけで、他に何も望むものはない。