ライアープリンセス~偽りのお姫様~



「よろしくお願いします。」

そう言ってまた竹下さんはドアを閉めた。

私はされるがまま、真っ白でフワフワのワンピースを着せられ、メイク、ネイル…とされていた。

お嬢様の気分だった。

「綺麗ですよ。」と褒められるたびに、これは夢じゃないかと現実を疑った。

「最後にこちらを。」

真っ白な靴だった。

高さ5センチはありそうな、ハイヒール。

これも初めて。

ヒールは避けていた。

だって私、身長が167センチ。

ヒールを履くと、170センチになっちゃう。

シンデレラになったように、足を入れた。

立ち上がると、視界が高い。

でも背中がピンと張られたようだった。

「さぁ、参りましょう。」

ドアが開いた。