「かなり傷んでますね。長さは切っても大丈夫ですか?」
「はい…。」
「ではシャンプーしましょう。」
奥の方には、こんな物が存在するの?と思うようなシャンプー台があった。
女の人が丁寧にシャンプーをしてくれる。
…初めての経験だった。
恥ずかしながら、美容院も初めて。
だっていつも学園長の奥さんに切ってもらっていたから。
そしてトリートメント。
「ふんわりとパーマをかけますね。」
と、髪をクルクルと巻かれる。
「とてもお似合いですよ。」
鏡がないので、自分がどんな髪型になったのか想像もつかない。
「終わりました。」
ドアを開け女の人がそう言うと、竹下さんがやって来た。
「夢叶様、お綺麗で御座います。」
目を細める表情に、とても恥かしくなる。
「では、こちらを。」
今度はちょっと年上の女の人。
たくさんの服が掛かった洋服屋さんにあるような物を運んで来る。

