少しだけ、切なそうな表情になった健斗さんは、 「夢叶様を苦しめてしまい、申し訳なく思っております。」 と、低い声で話し始めた。 「何年も前から旦那様は智明様を探していました。」 私の記憶の中の両親の顔が浮かんだ。 「何年かの記録はあったようなのですが、その後が曖昧になっていたようで。」 「………。」 「夢叶様のご両親はお母様の『神崎』を名乗られていたからのようです。『御園』でばかり探しても見つかる訳がない、と泰明様が言っておられました。」